釜炒り製玉緑茶の特徴は製法にあります。
蒸し製のお茶の場合は摘み取った茶葉を蒸し器に入れて蒸しますが、釜炒り製玉緑茶は釜で炒るのが大きな違いです。
蒸すか炒るかだけで、仕上がりの味も香りも違うものになるのです。
このページでは釜炒り製玉緑茶の特徴と入れ方・保存方法について説明しています。
蒸し製と釜炒り製の違いを確認しながら読み進めていきましょう。
読むだけで内容がわかる目次
釜炒り製玉緑茶の特徴は?
釜炒り製玉緑茶の特徴は、直火にかけた高温の鉄釜に新芽を入れて炒り、揉みながら乾燥させたお茶であること。
生の茶葉を釜で炒り、揉みながら乾燥させる製法は中国から北九州地方に伝わったとされています。
現在も釜炒り製玉緑茶は、佐賀・熊本・宮崎県など九州地方で生産されているのが特徴です。
他のお茶に比べると香りが高く、渋味や苦味がマイルドで爽やかなな味わいがあります。
釜炒り製玉緑茶の特徴
味:渋味・苦味がなくすっきり
香り:釜香(かまか)と呼ばれる香ばしい香り
水色:薄くてきれいな金色
釜炒り製玉緑茶の茶葉の特徴
釜炒り製玉緑茶の茶葉の色は煎茶よりも明るい緑色。
茶葉の形は、よじれて丸くカールしているのが特徴です。
釜炒り製玉緑茶の入れ方のコツ
釜炒り製玉緑茶の入れ方は、高めのお湯の温度で浸出時間はやや長めにし香ばしさを引き出すのがコツ。
釜炒り茶は一般的に高温で入れても美味しいとされていますが、茶葉が開きにくいときは少し高めの温度にしたり浸出時間を長めにして調整を。
大きめの急須でたっぷり入れると、より香りが引き立ちます。
ぬるめのお湯でうま味をじっくり抽出するもの美味しく、日常使いのお茶として飽きのこない味わいになっています。
釜炒り製玉緑茶の入れ方(1人分)の基本
茶葉の量:4グラム
お湯の量:100ミリリットル
お湯の温度:90度
浸出時間:30秒
釜炒り製玉緑茶の保存方法は?
釜炒り製玉緑茶の保存方法は、釜香(かまか)の香りを損なわないために密閉が重要な保存。
お茶缶で保存する場合は直射日光があたらない場所が最適です。
茶袋だけで保存するならできるだけ空気を抜き冷蔵庫などの冷暗所で保存しましょう。
釜炒り製玉緑茶の入れ方まとめ
釜炒り製玉緑茶の入れ方のポイントは、熱めのお湯で釜香(かまか)の香りを十分に引き出すこと。
お湯の温度や浸出時間をいろいろ試し、美味しく入れるコツを身につけましょう。
蒸し製玉緑茶と釜炒り製玉緑茶を飲み比べてみるのもおすすめです。
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